地震の揺れの大きさを表す「震度」、実は日本で用いられている震度の表記は日本独自のもので、海外では異なる様々な表記が用いられています。ですので、海外で発生した地震の揺れの大きさを確認する際には、少し注意が必要です。
日本で用いられている震度階級は0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の全部で10段階です。ここで注目したいのが、「震度0」です。「“0”ってことは揺れていないでしょ?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
(画像:気象庁ホームページより引用)
地震の揺れを計測しているのは地震計ですが、地震計に例えば「震度3」などと表示されるわけではありません。計測震度という数値で示され、そこから震度階級に当てはめるのです。上の図はそれを表した気象庁震度階級表です。例えば計測震度が2.5以上3.5未満であれば、その観測地点は震度3ということになります。
それでは震度0を見てみてください。計測震度が0.5未満であれば、震度0となっていますね。つまり揺れが観測されても、その数値が0.5未満だと震度0とされ、地震情報に出ないのです(一般的にテレビの地震情報は震度3以上、気象庁のホームページなどでは震度1以上のものが表記されていますね)。
通常震度0は“人は揺れを感じない”とされています。しかし「今揺れた気がしたのに地震情報が出ないな。勘違いかな。」なんてことがあれば、それは勘違いではなく、地震計の計測震度が0.5未満であったという場合もあるかもしれませんね。